新しい音楽を聴かなくなった私へ vol.7 シティ・ポップとの再会

角松敏生 Toshiki Kadomatsu – TOKYOTOWER

シティ・ポップって何?

前回のThe Weeknd2続き
「ドライブ中に聴きたい」
いや、聴いていた東京ターワッ。

昨年松原みきの「真夜中のドア」が
グローバル・ヒットチャートにランクインするなど
70〜80年代の日本のシティ・ポップを
逆輸入のような形で耳にする昨今です。

「どんな曲だっけ?」
という方、こちらです。
(サビのみ)

「シティ・ポップって何?」
「昔の歌謡曲とどう違うの?」

と若い世代に尋ねられても
特に音楽に詳しいわけではない私は
「こういうもの」と一言で説明できません。

「シティ・ポップ」という単語をウィキペディアで見たら
やたらと横文字が並ぶカオス状態でした。

シティ・ポップが生まれた時代に
ほぼオンタイムで聴いた私としては

「都会的でちょっと洋楽っぽくて」
「大人っぽい感じで」
「テンポが良いけど影もあり」

「ドライブによく合う曲」

と個人的な肌感覚で説明するので精一杯です。

しかし現代において意味なくドライブする若者が多いとも思えず、
やっぱり言葉で伝えるのは難しい。
そもそも「シティ」な「ポップ」という名称が
「翔んだカップル」並みにワケワカメ。

大人っぽさが憧れだった時代

シティ・ポップの特徴としてよく

「都会的で大人っぽい」

と説明がされますが、80年代はドライブもとても
「都会的で大人っぽい行為」でした。

目的のある場所に行くための運転ではなく
ドライブすること自体が目的。
なんとなく首都高に乗って車を走らせる。

そんな意味のないことが妙に大人っぽくかっこよく見えて、
適度に英語も入っていてなんとなくかっこいいシティ・ポップは
とても相性がよかったのです。

ちなみに田中康夫氏の『なんとなくクリスタル』は1980年刊。
なんとなく、は都会と大人を演出する必須項目だったようです。

しかし時代は流れ
「大人っぽいことに憧れる」
という感覚は消えていきました。

世の中の注目は女子大生から女子高生へ代わり、
遊びに行くときは一刻も早く制服を脱いでいた女子たちは
休みの日でも制服を着るようになりました。

誰かにもらった自作のシティ・ポップのカセットテープも
どこかへ行ってしまった。
(↑あ、これシティ・ポップっぽい?)

逆輸入シティ・ポップ

時は流れ、私は再びシティ・ポップと出会いました。
最近の新しい音楽を聴くようになって逆輸入的に再会したのです。

きっかけのひとつが昨年8月に作っていたアニメMV動画。
自分が作った動画用にWinkの「淋しい熱帯魚」の音源を探していたのですが、そこで韓国人DJのNightTempo(ナイトテンポ)さんを知りました。
かなり幅広く日本の昭和の歌を扱っていて、
その中にアレンジされた「淋しい熱帯魚」があったのです。

調べてみると、どうやらこの
ナイトテンポさんの竹内まりや「プラスチック・ラブ」が
日本のシティ・ポップ・ブームの発端になったっぽい…
「松原みきの真夜中のドアが海外でものすごく流行っている」
ということもこの時期に耳にしました。

NightTempo氏による
竹内 まりや (Takeuchi Mariya)
プラスティック・ラブ
(PLASTIC LOVE)

でもまだ
「一部の人が聴いているのかな」
くらいに思っていたところ
「真夜中のドア」の順位はどんどん上がり
spotifyグローバル・バイラルでは年末にトップに。

シティ・ポップ。

久しぶりに聞いてみると思い出すのは車の中です。
自分の車、友だちの車、誰かの車。
今では信じられないくらいみんながドライブしていた時代。

私にとって角松敏生の「TOKYO TOWER」は
その中でも特に夜のドライブっぽいもの。
なんか曲は長いし難しそうと思いつつ、
一応アニメMV作ってみましたがやっぱり難しくて失敗しました。

でも私的にはずっと謎だったラップが
「In the big city like New York Tokyo, The capital of Japan…」
という、本当になんとなくな?歌詞だったことが判明してスッキリ。

ナイトテンポさんはいま流行りの音声SNS、
Clubhouseでも日本の昭和歌謡やシティ・ポップを紹介しており
私もよく聴いていますがある日
「角松敏生は神」と言ってました。

もはや日本の昭和歌謡キュレーターレベルのDJさんが
「神」という角松敏生先生の曲にこんなアニメをつけた
(既に投稿済)ことが相当恥ずかしいですが、
果敢にトライしたβ版ということで公開しておきます。

あなたの

「思い出のシティ・ポップ」
「最近初めて聴いた知ったシティ・ポップ」

は何ですか?

では、また!